志摩市が行っている地域リハビリテーション活動支援事業の一環として、志摩豊和苑リハビリテーション部の理学療法士2名が「転倒・認知症予防の講義と運動」を行いました!
今回の講義は三重県志摩市磯部町の夏草公民館で行われ、15名が参加!
今回の内容
・転倒の原因
・体と脳を使い、2つのことを同時に行う練習
・転倒・認知症予防のストレッチと運動
始めに、講義で転倒の原因を説明。
①筋力低下(つまづく、段差を踏み外す、滑るなど)
②2つのことを同時に行う能力の低下(例えば、コップを持ちながら歩いたり、会話をしながら歩くと、「歩く・注意する」という、瞬時に2つのことができなくなることで、転倒しやすくなること。)
転倒の原因を把握した後は、2つ以上のことを同時に行うことができるかチェック!
①手をたたきながら、100から順に3を引く。
②3の倍数で、手をたたく。
①、②を同時に行いました。
参加者は、
「頭で考えていると、手をたたくことを忘れる。」「手をたたくと、計算ができなくなる。」と何回も練習していました。
次に、脳トレーニング。
スライドに表示された文字の色を瞬時に答える練習です。
講師:「文字を読むのではなく、文字に付いている「色」を読んでください!じゃあこれは?」
参加者:「赤〜!」
スライドに表示された文字に、自信満々に答える参加者。
答えは青色でした。
「難しい!混乱する。」という参加者の皆さん!
苦戦しながらも何度も挑戦し、盛り上がりました。
脳トレーニングの後は、体のストレッチと運動です。
始めに腹式呼吸を行い、呼吸を整えます。
両足を伸ばすストレッチ!
普段伸ばさない足の裏や内側は痛そうでしたが、無理せずに出来る範囲で身体をほぐしていきました!
両足のストレッチの後は、全身の運動!
足から手の指までしっかり運動を行いました。
最後に頭と体を同時に使う、「コグニステップ」。
脳の記憶力を向上させ、転倒・認知症を予防する運動です。
まず、
①両足で立って、1から順に数え、「3」の倍数で拍手。
②右足を右側に踏み出し、右足を戻す。次に左足を左側に踏み出し、左足を戻すを左右で繰り返します。
①と②を同時に行い、脳と身体を一緒に動かす練習です。
最初は3の倍数で手をたたきながら左右の足を同時に動かすのは難しいので、慣れるまではゆっくり自分のペースで行いました!
講義終了後も参加者はご自身の症状について質問。
参加者:「腰が痛いので、立つ座る動作が大変なんです。」
講師 :「低いところから立つのは大変なので、高めの椅子に座るといいですよ。」
講師のアドバイスに、同じ悩みを持つ参加者も真剣に耳を傾けていました。
参加者の皆さんは転倒・認知症予防のために熱心に取り組み、自宅でも気軽に運動ができると大好評でした。
これからも「地域リハビリテーション活動支援事業」を通じて地域の方々が楽しく元気に生活していただけるように継続していきます。