大正ファーマ株式会社の医療営業部の方を講師に迎え、豊和病院で「接遇力の重要性・口腔ケアにおける感染対策研修会」を行いました。
今回のテーマは、
◇医療安全のために高めよう「接遇力」
◇「口腔管理の重要性」と「口腔ケアにおける医療関連感染対策」
接遇と医療安全の切っても切れない関係
医療における「接遇」とは、患者さんと信頼関係を築き、患者さんが安心して医療を受けるために、適切な態度や言葉遣いをすることです。
患者さんが医療施設を選ぶ際、重視しているのが、「スタッフの対応の丁寧さ」「相談のしやすさ」「待ち時間」が上位に上がっているという調査結果があります。
患者さんと信頼関係が築けていれば、正確な情報や、正直な気持ち、疑問に思うことなどを医療者に伝えてくれます。
つまり良い接遇は、安全で質の高い医療を提供することに繋がります。
口腔ケアにおける感染リスク
「医療従事者への感染」
患者さんの口唇や口腔粘膜に直接触れる、ケア中に手袋が破損、手袋を脱ぐ際に手指を汚染など、リスクはいつどこに潜んでいるかわかりません。
手袋をはずしたら手指衛生、患者さんの状態をよく観察するなど、患者さんにあわせてケースバイケースで対応することが大切。
「患者さんへの感染」
医療従事者が手袋とエプロンを交換せず次の患者さんの口腔ケアを行ったり、口腔ケアに用いる器具から感染するなどのケースがあります。口腔ケア物品は乾燥した状態で保管し、濡れたままにしないようにしましょう。また、使い捨てのスポンジブラシなど、口腔ケア用品の活用を考慮してみるのもいいかもしれません。
院内肺炎原因菌の約8割は口腔内細菌である、という調査結果も出ているくらい口腔管理は重要です。
豊和病院は、今後も定期的に研修会や勉強会を開催し、ご利用者やご家族、地域の方のために技術向上に努めていきます!